便秘の原因はさまざまですが、慢性的に続いている便秘(慢性便秘症)の多くは、腸や肛門がうまく働かず、便が排泄されるのに時間がかかることによって起こります。
便秘の状態が長く続くと、仕事の生産性や日常の活動性が低下して、生活に支障を与える原因となります。また、腸の病気が原因で便秘が起こっている場合もあります。慢性的に便秘で困っている場合は、自分だけで判断せず、医療機関で適切な治療を受けることが大切です。
医療機関では、患者さんの状態を考慮し、適切な薬を選択しながら治療を進めていきます。
健康的な便の70〜80%は水分です。しかし、腸管にとどまる時間が長くなると、水分が腸に吸収されてしまい、便はどんどん硬くなり排泄しにくくなります。こうした状態を改善するには、便中の水分を増やし、便を排泄しやすい状態に近づけることが大切です。
便の水分量は少ない方から順に、非常に硬い、硬い、普通、柔らかい、水様となります。
東北大学 名誉教授
本郷 道夫 先生 監修
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