FDの診断
病院では、問診で患者さんに日々感じている症状や生活習慣についてお伺います。
現在つらいと感じている症状や日々の生活スタイルについて、しっかりとお医者さんに伝えられるようにしておきましょう。患者さんの情報が、FDの診断と治療選択において重要なものとなります。
他の病気の可能性を除外するため、下記検査を行う場合があります。
- ● 上部消化管内視鏡検査
- ● 腹部X線検査
- ● 血液検査
- ● 尿検査
- ● 便潜血検査 など
FDには2つのタイプがあります
FDは症状の違いによって、食後の症状が強い場合(①食後愁訴症候群)、心窩部(みぞおち)に限られた痛みをおこす場合(②心窩部痛症候群)の2つのタイプに分かれます。
また、①と②両方を同時におこす場合もあります。
①食後愁訴症候群 |
1. 週に数回以上、普通の量の食事でも、つらいと感じる 2. 週に数回以上、普通の量で食事でも、すぐにおなか |
②心窩部痛症候群 |
週に一回以上、心窩部(みぞおち)に限られた痛み、または心窩部(みぞおち)に焼けるような感じ(灼熱感)がある。 ※痛みは怒ったり止んだりして、排便や放屁では良くならない。また、空腹時でも起こることがある。 |
東北大学 名誉教授
本郷 道夫先生監修